水を描く@山種美術館

猛暑に清涼のひととき。
様々な作家の水の表現の違いが楽しめる。
これだけ水が作品の重要な要素になっているのは、日本が豊かな水のくにであるからこそ。

先日レクチャーを受けた佐藤悠さんの鑑賞術の一つにあった「自分ではない者になってみる」。
山元春挙の《清流》の中の飛ぶ鳥になって、最高の気分だった。

 

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フェルメール 光の王国展2018@そごう美術館

色々ツッコミどころのある展覧会。
オリジナルの品格を落としめているような複製画。
プラスティックの額縁がそれを物語る。

37点もそれを見せられて辟易していたところ、絵に登場する楽器のレプリカの展示。
これは結構面白い。

後半の顕微鏡の父レーウェンフックやカメラオブスキュラ、絵の中の寓意、消失点の解説、画材解説は、基礎知識があれば楽しめると思うけれど、展示後半でお疲れ気味のみなさんは素通りしていた。
フェルメールって何?という人には前半の複製画で分かった気になっておしまい。
純粋に絵を楽しみたい人には、中途半端な展示。
展覧会は誰に、何のために、どのように発信するか。

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原宿アートハシゴ 2018.8.9

落合芳幾@太田美術館。
知名度はあまりないけど良い絵師。
人体デッサンがしっかりしてるなと思う。

キース・へリング@表参道ヒルズ
ユーモラスな画風だけど、風刺が効いていて重いテーマが多いことがわかる。
ポップカルチャーの大御所のハートは決してポップではない。

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椹木野衣『感性は感動しない』

読了。
サブタイトルが「美術の見方、批評の作法」とあり期待値高めで読み始める。
今私の中で抱えている疑問を解決する糸口が欲しかったこともある。
読み物としては、決して面白くないわけではないけれど、誰もが言いそうな事ばかりで、守りに入ってるのでは。
好きな批評家だから、もっと仰け反るようなことを書いて欲しかったし、椹木さんやっぱり凄いねーって所を見せて欲しかった。
ツイでの評判は上々なのだけど。

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「巨匠たちのクレパス画展」@ 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館。

とても面白かった。クレパスの画材としての表現力は多彩。
特に夏を感じさせる色彩には抜群の表現力だ。
どうしてこうも他の画材より訴える力を持つのかと考えたら、クレパス画は近視的に制作するからじゃないかという私なりの結論。

塗りこめる時もより作品に近づき、力を込める。
作者と観者との濃密な距離感を呼び込む画材。

サクラクレパス協力のせいかもしれないけど、画材はキャプションに表記してほしい。
支持体知りたいし、クレパスと組み合わせて使っているだろうものも知りたかった。

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チームラボ ボーダレス@お台場

話題のスポット行ってきた。
刺激的で、ワクワクして、童心に帰って、時間も忘れて遊んだ。
膨大なプロジェクションマッピング、描いた絵がキャラクターになって動くなど近未来的体験。

でもアートスペースとアトラクションの違いって何?
アートって芸術とは、やっぱりニュアンス違うよねなど、個人的な課題も増えた。

施設的には、全体マップとガイド不備で、私たちのみならず多くの人が迷い、ヘトヘトになっていた。
バリアフリーについてはかなり問題もある。

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ミケランジェロと理想の身体 @国立西洋美術館

飛び切り美しい肉体を持つミケランジェロ芸術に至る人体表現の歴史。
横浜美術館でやっていた「ヌード展」とも繋がる主題でもある。
コントラポストも男性のヌード表現が始まった理由も西洋美術史で習ったよなあと復習。
冒頭のむちむちプットーさんのレリーフが愛らしい。
そして石の中から生まれ出ずるような「ダヴィデ=アポロ」の色香。
あの恍惚の表情はミケランジェロ性的嗜好を物語っている。

出展作品は面白いが、キャプションの位置が無茶苦茶で見にくいことこの上ない。
恩師によると、解説も曖昧、あるいは不正確だとこと。
残念。

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