ラ・トゥール 《大工の聖ヨゼフ》

思い出の名画と題して、まず1枚。

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ジョルジュ・ド・ラ・トゥール《大工の聖ヨゼフ》1942または45年 137×102cm

子供のころ父の本棚からそーっと取り出しては、好きで眺めていたこの絵。それが図録だったか美術書だったかは思い出せません。

ろうそくの炎のリアルさ。ドラマチックな明暗。炎にかざされたそして幼いイエス(子供のころは女の子だと思っていました)の手の表現。どうしたらこんなにリアルに光を描くことができるんだろうと、何度も何度もこの絵のページに見入っていたことを懐かしく思います。

ラ・トゥールは「夜の画家」と呼ばれる17世紀初頭バロック期に活躍したフランスの画家。ルイ13世のお気に入りだったようですね。カラヴァッジョの少しあと、レンブラントやベラスケスと同じ世代。

 

ラ・トゥールのこの絵も好き。

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《改悛するマグダラのマリア》1635-1638年頃 118×90cm 

マグダラのマリアを描いたものは、限りなくあるけれど、神秘的な静けさを感じるこの作品はとても魅かれます。

 

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