ご無沙汰のあいだ
本日こんなメールが来ていました。
(id:artwriter) さま、お元気ですか? |
アートにつぶやく を更新されてから約1ヶ月が経過しました。
はてなブログは、あなたが日々の生活から感じたこと、
ぜひ、はてなブログで、
というわけではないのですが、ご無沙汰しておりました。
この1カ月美術館に行かなかったわけではないのですが、卒論準備に忙しくしておりました。
通学制の普通の大学に通っていた当時は、ゼミの先生は結構緩く、ゼミに顔出して、とりあえず期限までに原稿用紙100枚以上の論文を書けば余裕でパスできました。
ところが現在の通信の大学は指導がきめ細やかなので、大変です。
一応再来年卒業予定にしているので、8月末に卒論の概略をプレゼンし、その1か月後までに、そこで課せられた課題を踏まえたレポートを書かねばなりません。
そんなことでこの1カ月間ご無沙汰してしまったわけです。
私は、ある画家をテーマにしているのですが、作家の年譜と作品リストをまず作成しなければなりません。
そんなもの書籍か図録に載ってるじゃん!なんでわざわざ時間をかけて作らねば・・・と反発する気持ちもあったのですが、頑張って作成しました。
とても大変でしたが、結果、作ってよかったと思いました。
19世紀末から20世紀にかけての日本の作家なのですが、当時美術の世界では、印象派、後期印象派、表現主義、フォービスム、キュビスム、未来派などが日本に一気になだれ込んだ時代。
伊藤博文が暗殺され、大逆事件も起こり、第1次世界大戦も起こる。
松井須磨子が後追い自殺をすれば、芸術家はカフェーで飲んだくれ。
年譜を作ることで時代が浮き彫りになってきます。
また、作品リストを作っていると、代表作は油彩画なのですが、油彩画はほんのわずか。お金がなかったから、画材が買えなかったのでしょうか。15cmにも満たない小さな紙の裏表使ってペンや鉛筆で身近な人々を描いだ素描が作品リストの大変を占めます。
大きな体躯で背中を丸めて描いていた小さな作品にその作家の息吹が聞こえてくるように思えてきました。
担当の先生はそういうことを感じてから論文に入るべきだと思われたのでしょうか。
さすが研究者の助言は適格だと感心した1カ月でした。