藤田嗣治展@東京都美術館

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フジタについては、これほど国内で賛否両論ある画家もいないのではないか。
とある重鎮のキュレーターの方にギャラリートークの上達法をお聞きする機会があったのだけれど、「対象を好きになること。だから僕はフジタに関しては語れない。」とのこと。いわずもがな。
総じて男性は否定的、女性は肯定的に思えるのだけれど、そこは戦争画→国籍変更をどう捉えるかの違いだと思う。
著作権の地雷がある作家のベスト(ワースト?)3とも言われるらしいフジタの回顧展はこれまで開かれにくかった。今回の回顧展は天晴!と言ってもいいのではないか。
女性のスタッフが中心となって進めたという本展は、グッズを含めフジタ愛を感じる。中心となったキュレーター林洋子さんは、長年フジタを追い、いくつかの藤田展を企画されてきた方だ。乳白色や戦争画という固定観念を取り除き、公平な藤田を見つめるいい機会だと思った。

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