開館15周年 特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ@パナソニック汐留ミュージアム

厚塗りルオーの宗教画の数々。
明るい色彩と石膏のようにも感じるマチエール。
受難のキリストにも温かさと優しさを感じる。

冒頭のモノクロームの版画にすらルオーの質感が感じられるのが凄い。
「生きるとはつらい業…」「でも愛することができたなら、なんと楽しいことだろう」とは深いタイトル。


監修された後藤新治先生に質問する機会を得たが、ルオーの支持体の多くが紙であるのは、当初は経済的理由だったとのこと。
その後余裕ができてもその支持体を捨てなかったのは、塗っては削ってまた塗っていく制作方法には紙がやりやすかったのではないかとご教授いただいた。
裏は布が貼ってあるので、どんな紙質を使ったかは、
修復を経ないとわからないということ。

以前やはりここでモローとルオーの師弟愛についての展示を見たが、ルオーという人は愛すべき人だったのではないかと全編を通して思った。

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