ピエール・ボナール展@国立新美術館

ボナールの絵が好きだと思ってたけれど、惹かれる絵はその中で限られてたというのがわかって、自分でもちょっとびっくり。
あんまりグッと来た絵が少なくて、(以前見たものが結構あったせいかもしれないけれど)実はそんなに好きじゃなかったのかも。


ナビ派の魅力は、不穏な空気感。幸せな光景の中にある漠然とした不安定さとか悪意とか。
幸せそうにしているけれど、裏では不倫してるでしょとか、そんな感じの。
めちゃくちゃ裏がありそうなヴァロットンの方がらしいのかな。

そういう意味では、麗しい浴室の裸婦たちの裏に三角関係の果てに自殺した女性の影がある、というのは怖くてナビらしくて、興味深いな。

明るくきれいなボナールの風景画はとっつきやすいだけれど、なんとなくしっくりこないかなぁ…。

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