今年の展覧会ー観たもの、行ったもの

今年もあと3日。
年末年始休暇に入る美術館もチラホラ。

今年の美術館詣では打ち止めだと思うので、ここで総決算。
今年行った展覧会(アートシーン)。
一体いくつ?数えてみました。

◎は、純粋に良かったもの。

〇は、気軽に行ったら期待以上だったもの。

1. クインテットⅣ @東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
2. 装飾は流転する @東京都庭園美術館
3. 堀文子展 @神奈川県立近代美術館葉山 〇
4. ヌード展 @横浜美術館 ◎
5. FACE 2018展 @東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
6. 熊谷守一展 @国立近代美術館 〇
7. 青山義雄展 @横須賀美術館 〇
8. プラド美術館展―ベラスケスと絵画の栄光 @国立西洋美術館
9. 東西美人画の名作 《序の舞》への系譜 @東京藝大美術館
10. 時代を語る―林忠彦の仕事 @富士フィルムスクエア 〇
11. 至上の印象派展ビュールレ・コレクション展 @国立新美術館
12. セビージャ美術館 @セビージャ 〇
13. ピカソ美術館 @バルセロナ 〇
14. プーシキン美術館展―旅するフランス風景画 @東京都美術館 〇
15. 藤田嗣治 本のしごと展 @目黒区美術館 ◎
16. 横山大観展 @国立近代美術館
17. 夢二繚乱 @東京ステーションギャラリー
18. 長谷川利行展―七色の東京 @府中市美術館 ◎
19. ミラクエッシャー展 @上野の森美術館 ◎
20. ルーブル美術館 @国立新美術館
21. うるしの彩り展 @泉屋博古館
22. 大原美術館
23. 岡本神草の時代展 @千葉市美術館 ◎
24. 小瀬村真美:幻画―像の表皮 @原美術館 〇
25. ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界 @三菱一号館美術館
26. 金魚絵師 深堀隆介展 平成しんちう屋 @平塚市美術館 〇
27. ミケランジェロと理想の身体  @国立西洋美術館
28. チームラボボーダレス @お台場
29. 巨匠たちのクレパス画展 @ 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館 〇
30. 落合芳幾 @太田美術館 〇
31. キース・へリングが愛した街表参道 @表参道ヒルズ
32. 国立民族学博物館蔵貝の道 @神奈川県立近代美術館葉山館
33. 絵ってとまっているのかな @神奈川県立近代美術館
34. フェルメール 光の王国展2018 @そごう美術館
35. 水を描く @山種美術館
36. イサム・ノグチー彫刻から身体・庭へ @東京オペラシティアートギャラリー ◎
37. モネ それからの100年展 @横浜美術館
38. 藤田嗣治展@東京都美術館 ◎
39. ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ @パナソニック汐留ミュージアム 〇
40. ピエール・ボナール展 @国立新美術館
41. 横山崋山@東京ステーションギャラリー 〇
42. マルセル・デュシャンと日本美術 @東京国立博物館 〇
43. フェルメール展 @上野の森美術館
44. エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し @東京都庭園美術館 〇
45. 小倉遊亀展 @平塚市美術館 〇
46. ムンク展  @東京都美術館 ◎
47. ルーベンス展 @国立西洋美術館
48. Lines-線をめぐる表現 @平塚市美術館
49. 小原古邨  @茅ヶ崎市美術館 ◎
50. ウィーン万国博覧会展  @たばこと塩の博物館 〇
51. 東山魁夷展  @国立新美術館 ◎
52. アジアにめざめたら @国立近代美術館
53. 国立トレチャコフ美術館所蔵ロマンティック・ロシア @bunkamuraザ・ミュージアム
54. バレエー究極の美を求めて  @そごう美術館
55. 皇室ゆかりの美術―宮殿を彩った日本画家 @山種美術館
56. サラ・ベルナールの世界 @アルフォンス・ミュシャ美術館 〇
57. さかい利晶の杜 
58. 太陽の塔 内部入館
59. 国立民族学博物館
60. 江之浦測候所 ◎
61. 吉村芳生展 @東京ステーションギャラリー ◎
62. 花魁ファッション @太田記念美術館 〇
63. 土田泰子展 導~ Whereʼ s a will,thereʼ s a way @平塚市美術館
64. 所蔵作品展 5感+1つの感性 絵を見ておしゃべりしよう! @平塚市美術館
65. 越中正人「つまり”please"/Please let me…」 @nca nichido contemporary art

来年も素晴らしいアートシーンに出会えますように。

良いお年をお迎えください。

 

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「マルセル・デュシャンと日本美術」@東京国立博物館

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レディメイドの車輪やベン…いや、《泉》などや、現代美術の教科書に掲載されてる写真とかもいっぱいあって、ミーハー的にワクワクした。授業で習った通りちゃんと「R.MUTT」のサインがある!

 

《チョコレート磨砕器》《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(大ガラス)》《瓶乾燥器》とかが、1室に並べられているのは、ただただデュシャン・ワールドの空間が広がっていてかっこいいなと思った。

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ゴーギャンセザンヌっぽい初期の絵画から、キュビズムな絵画も面白い。
この当時の近代絵画の流れをおさらいしているみたいだ。
《階段を降りる裸体 No. 2》は、本当にかっこいい絵だと思う。
こんな乱れた絵の中にも、きちんと美しい裸婦が見えるし、キュビスムはそもそも画期的な発想だと思うけれど、そこに「時間」を持ち込んだというのは天才だとしか思えない。

「視覚」に頼る芸術を否定して、「観念」を持ち込んだというのは
現代芸術を知的な遊びに押し上げた功労者でもあり
難解で敷居の高いものにしてしまった戦犯でもあると思う。
そういう意味でもやっぱりデュシャンはすごい人だ。

 

でもなんでその後に利休や写楽なんだ?
日本美術とのリンクが全く見えなくて無理矢理感満載。
近美がやれば所蔵作品とのリンクもっと意味あるものになったと思うけど。

過去の作品の貸し出しのお礼が云々とか
東博という場所でやる意義とかなんだか大人の事情が見え隠れするんだけれど
周りに人に聞いてもこの試みはかなり不評だ。

デュシャンしゃんと利Qはん」も、キャラとしてなんだかなあ。
便器のストラップとか、車輪の動くミニチュアとかあったら
絶対買いたかった。そういうオリジナルグッズ期待してたのに…。

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ピエール・ボナール展@国立新美術館

ボナールの絵が好きだと思ってたけれど、惹かれる絵はその中で限られてたというのがわかって、自分でもちょっとびっくり。
あんまりグッと来た絵が少なくて、(以前見たものが結構あったせいかもしれないけれど)実はそんなに好きじゃなかったのかも。


ナビ派の魅力は、不穏な空気感。幸せな光景の中にある漠然とした不安定さとか悪意とか。
幸せそうにしているけれど、裏では不倫してるでしょとか、そんな感じの。
めちゃくちゃ裏がありそうなヴァロットンの方がらしいのかな。

そういう意味では、麗しい浴室の裸婦たちの裏に三角関係の果てに自殺した女性の影がある、というのは怖くてナビらしくて、興味深いな。

明るくきれいなボナールの風景画はとっつきやすいだけれど、なんとなくしっくりこないかなぁ…。

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開館15周年 特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ@パナソニック汐留ミュージアム

厚塗りルオーの宗教画の数々。
明るい色彩と石膏のようにも感じるマチエール。
受難のキリストにも温かさと優しさを感じる。

冒頭のモノクロームの版画にすらルオーの質感が感じられるのが凄い。
「生きるとはつらい業…」「でも愛することができたなら、なんと楽しいことだろう」とは深いタイトル。


監修された後藤新治先生に質問する機会を得たが、ルオーの支持体の多くが紙であるのは、当初は経済的理由だったとのこと。
その後余裕ができてもその支持体を捨てなかったのは、塗っては削ってまた塗っていく制作方法には紙がやりやすかったのではないかとご教授いただいた。
裏は布が貼ってあるので、どんな紙質を使ったかは、
修復を経ないとわからないということ。

以前やはりここでモローとルオーの師弟愛についての展示を見たが、ルオーという人は愛すべき人だったのではないかと全編を通して思った。

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藤田嗣治展@東京都美術館

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フジタについては、これほど国内で賛否両論ある画家もいないのではないか。
とある重鎮のキュレーターの方にギャラリートークの上達法をお聞きする機会があったのだけれど、「対象を好きになること。だから僕はフジタに関しては語れない。」とのこと。いわずもがな。
総じて男性は否定的、女性は肯定的に思えるのだけれど、そこは戦争画→国籍変更をどう捉えるかの違いだと思う。
著作権の地雷がある作家のベスト(ワースト?)3とも言われるらしいフジタの回顧展はこれまで開かれにくかった。今回の回顧展は天晴!と言ってもいいのではないか。
女性のスタッフが中心となって進めたという本展は、グッズを含めフジタ愛を感じる。中心となったキュレーター林洋子さんは、長年フジタを追い、いくつかの藤田展を企画されてきた方だ。乳白色や戦争画という固定観念を取り除き、公平な藤田を見つめるいい機会だと思った。

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モネ それからの100年展@横浜美術館

モネの睡蓮、風景画の展示とその影響を受けたと思われる作家、あるいはオマージュ作品。現代アートがかなりあり、モネがその後の絵画史に大きな影響を与えたことがよくわかる。

 

色と形の変革。このころの絵画史は先人を乗り越えようとイズムを刷新し続けたわかりやすい時代。それに比べて現代アートは自己の探求に進むから、他者にはわかりにくいのかも。

 

モネから現代アートの飛躍が大き過ぎて、モネ目当てで来ると戸惑われるのでは?せっかくワクワクする現代アートの名品に素通りの方が多く、展示の難しさを感じた。

 

横浜美術館はコレクション展と企画展のリンクがいつもうまい!目立たないけど写真の展示がモネと同時代ですごく楽しめる。

 

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イサム・ノグチー彫刻から身体・庭へ@東京オペラシティアートギャラリー

イサム・ノグチは、評伝も読んでいるし、映画「レオ二―」も観ているし、思い入れのある作家。
どうしても来たかった。

1枚目のドローイングでドギマギ。
なんて綺麗な曲線を迷いなく引ける人なんだろうか。
作家との相性は、理屈なくとにかく感性がぴったり合うことがあって、私にとってイサム・ノグチはそういう人のひとりだ。
とにかく線とか質量とか質感とか全部フィットする。

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